先日、たつの市の方でお仕事があり、
終わったのが、ちょうどお昼過ぎでした。
そこから歩いてすぐのところに
前から気になっていた
とても感じの良いお店が2~3軒あったことを
思い出し、車は置いたまま行きました。
1軒は「酒粕うどん」というお店だったと思います
が、土、日、月曜日はお休みらしく
お隣の「そうめん処 霞亭」に
入ってみました。
のれんをくぐり、戸を開けると
落ち着いた空間に
お客さまが静かに座っておられ
少し年を召された男性が
お食事を運んだり、
お茶のおかわりをおすすめしたり
そうしていると
お隣のグループの方達がその男性に
「神戸新聞ですが、少し取材を…」と言われ
「では、家内とかわります」と男性は言ったのです
が、奥様が中で一人で作っておられるようで
とりあえずは、そのまま取材となりました。
「山陰の旅」のような記事を載せるらしく
いろいろ質問されていました。
そうこうしていると
奥様が出てこられ
「私は学校の教師をしていましたが
定年後、何かしたいと思っていました。
昔、母がここで素麺のお店をしていましたが
亡くなり十数年空き家になっていたところ
ご近所の方達がお母さんの素麺、美味しかったよ。
と言ってくださったりしたことがきっかけです」
と穏やかに話されていました。
定年を迎えたご夫婦が
お母さんの味を思い出しながら
又、新たに風情のある素敵な空間を
私達に届けてくれています。
上品な出汁は、
梅も地元の梅を普通に漬け
塩出ししてから甘辛く煮付けたそうです。
外の壁にはミシュラン掲載と書かれていました。
お隣の「粕汁うどん」のお店も
よく聞くお店なので
是非、行ってみようと思います。